世界保健機構(WHO)が「もっともありふれていて、もっとも放置されやすい世界的な健康問題だ」と警告している肥満。60億人の世界人口のうち、16億人が過体重で、4億人以上が肥満であるとWHOは報告している。WHOの2007年から2009年の調査では、過体重人口の増加が多い国を報告しており、これはそれに基づくトップ10である。それぞれの国が直面している重要課題は何か?肥満問題は痩せ型の日本人にはあまり馴染みのないトピックだが、肥満は世界的に深刻な健康問題であることがわかるだろう。
1. サモア独立国: 83%
サモア人口の83%は過体重である。サモアが第一位である理由は、肥満人口の多さによるもの。WHOによると、サモア島のアメリカ領サモア人は世界で一番太っている民族である。アメリカ領サモアにおける肥満人口はなんと全体の93.5%。この高い肥満率は、増加する移民と欧米文化とサモア文化の交流によって生み出されたものだという。サモアの人々は日々の食事に西洋思想を取り入れており、これが栄養価の高いものではなく、糖分や脂肪のおおい食事であるという指摘もある。
2. ナウル共和国: 94.5%
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この小さな国の人々の平均BMI値は34~35(BMIの理想値は22)。ナウルの肥満問題においては、この国に進出してきた欧米のファーストフード事業が原因として非難される。ナウルの人は人口の都市化に伴い、伝統的な食事の回数が減っていき、いわゆるジャンクフードばかりを食べるようになってしまった。ジャンクフードの進出以前は、肥満はこの国において問題ではなかった。しかし、2007年にはナウルは過体重人口世界一となっている。多くの南太平洋の島々に共通した問題であるが、ナウルは欧米文化の依存によってこのような問題に直面しているのである。
3. ミクロネシア連邦: 91.1%
ミクロネシアは、外国の影響への依存の歴史を持つ国です。過去50年間、ミクロネシアは第二次世界大戦以降テイクオーバーしたアメリカ合衆国によって多大な影響を受けている。特に、食はアメリカ様式に変化した。外交関係が良好なので、この国への輸入品の持ち込みは許可されている。現代のミクロネシア人はコンビーフ、七面鳥の尾やスパムなどの脂肪の多い、塩漬けされた加工食品を多く食べている。そんなミクロネシアが過体重人口が世界で2番目に多い国であっても不思議ではない。WHOは、ミクロネシアの外国からの影響が存在する限り、2015年まで過体重人口は増加し続けるだろうと予測している。
4. アメリカ合衆国: 74.1%
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『スーパーサイズミー』という映画を見たことがあるだろうか。マクドナルドやその他ファーストフード事業が健康と体重にどのような影響を及ぼすか、アメリカ人は未だに気が付いていない。今日、3人に1人の子どもが過体重&肥満である。アメリカの子どもはテレビを見るなど、体をあまり動かさないアクティビティーしかしない。アメリカ人の大人も68%は過体重であると言われており、BMIの平均値は25~29である。ますます多くのアメリカ人が肥満に近づいており、1986年から2000年の間に肥満人口は4倍になったという報告もある。アメリカ人の肥満は、KFCやTaco Bell、マクドナルドなど多くのファーストフードのフランチャイズの創設者によって引き起こされるが、自分自身の生活を非難するほかない。
5. メキシコ合衆国: 68.1%
過去10年間で、メキシコでは手軽にソフトドリンクを手に入れることができるようになり、ファーストフード事業も急速に発展した。この国には現在、200店舗以上のマクドナルドが存在する。メキシコ人女性の71%、男性の66%が過体重と肥満による健康障害に悩まされているという。メキシコ人はいつでもどこでも、ヘルシーな食べ物よりも油で揚げた食べ物を選ぶ。ファーストフードやソフトドリンクの影響力増大は、1986年の10%未満だった肥満/過体重人口だったメキシコを、2007年には68.1パーセントにまで導いた。これは間違った方向にリードされた大きな変化である。メキシコの糖尿病財団は、600万~1千万人のメキシコ人が肥満と過体重によって引き起こされる糖尿病などの影響を受けているとみている。
6. イギリス: 63.8%
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英紙『The Independent』の報告によると、イギリスの子ども2万人は太りすぎであり、そのうちの70万人は肥満である。つまり、2~15歳のイギリス人子どもの6人に1人は太り過ぎであるという計算になる。2009年、BBCニュースはイギリスの大人の4人に1人は肥満であると報告した。このように肥満人口が多い原因は、バランスのとれた食事の欠如と運動の欠如によるものだとされている。 WHOは、この値が今後も増加すると予測しており、2015年までに30歳以上のイギリス人男性の80%、女性の73%が太り過ぎになるとしている。現在のところ、ヨーロッパで一番肥満問題が深刻な国である。
7. カナダ: 61.1%
カナダの肥満人口の多さは南の隣国を非難することができる。太り過ぎ、肥満の子どもの数は、過去25年で3倍になった。この上昇は、子どもも大人もファーストフードをよく食べるようになり、それに見合ったカロリーを運動で消費していないことからくる。WHOは、この値が上昇すると見込んでおり、30歳以上の男性はで3%、女性は4%増えるとしている。カナダ人はもはやアメリカ人をバカにできない。実際には、カナダとアメリカの差がなくなってきているのだ。4人に1人のカナダ人は肥満であるのに対し、アメリカは3人に1人。肥満による健康の影響は莫大であり、ますます多くの人が健康障害、心臓病や早死の危険にさらされている。カナダの医療制度が政府からの資金提供を受けていることを考えると、肥満によ� ��健康上の問題がある人々は病院と医療費を大洪水にしているだろう。
8. ドイツ: 58.9%
2007年の統計によると、ドイツは最も太り過ぎ人口の多い国である。ドイツ連邦統計庁によると、人口の50%以上が太り過ぎに苦しんでいるという。ドイツでは政府の予算削減が国民の肥満化に影響しているのではないかという見方がある。最近、ドイツは体育の授業と栄養士への資金提供の予算をカットした。ビール好きドイツ人の特性によるものだという人もいる。
9. エジプト: 69.4%
エジプトでは女性の太り過ぎ人口の増加が甚だしく、76%が太り過ぎであるとされている。女性がエクササイズを控えているため、この数値は今後も増加するとされている。エジプトは飢餓や貧困、その他の健康関連の問題に直面している大陸で、最も太ったアフリカの国とみなされている。
10. マルタ共和国: 68.7%
マルタ人男性もまた太り過ぎ人口の増加が甚だしく36%が太り過ぎであるとされている。この国の男性の多くはお酒を飲むことが多いことから、この統計は今後も増加するだろうと予測されている。毎月のどんちゃん騒ぎの飲酒は、過去6年間で3倍以上に増えた。ここでもまた、栄養価の貧しい食生活と運動不足が肥満や過体重人口上昇の主な原因である。
世界一肥満が増加している国はどこ? 太りすぎ人口増加国トップ10,
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